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2011.07.15

松ヶ房トンネルがあす貫通

 国道115号阿武隈東道路の松ヶ房トンネルが16日に貫通する。
 同路線では東日本大震災以降、初めてのトンネル貫通。早期開通で地域の復興に弾みがつくものと期待が集まる。
 同トンネルは相馬市山上字松ヶ房地内で延長は1319m。大成・鴻池特定建設工事共同企業体の施工で21年3月3日に着工した。相馬側から掘削、貫通作業は大型ブレーカーで坑内を切り崩し行った。今後は覆工工事を急ぐ。これまでの延べ作業員数は約2万4000人、掘削土量は約15万2000m3に及ぶ。
 阿武隈東道路はトンネル4本と橋梁8カ所を整備、同トンネルを含め3本は発注済みで、用地にめどがつき次第玉野トンネルに着手する予定。東西両側から順次工事を進め、一番の難所となる楢這地区の3橋梁に着手する。2車線の対面交通だが連続勾配となるためトンネルを含め中央分離帯を設置する。
 相馬港背後地への物流強化に加え、東日本大震災で相馬~福島間を結ぶ「命の道路」としても位置付けられている。国土交通省磐城国道事務所は「平成28年度の供用を目指し全力で取り組む」としている。