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2011.08.10

県南建設・中野トンネルが貫通/24年度バイパス完成へ弾み

 県南建設事務所が整備を進めている、国道349号鮫川バイパス「中野トンネル(仮称)」の貫通式は10日、鮫川村赤坂中野地内の現地で行われた。
関係者約70人が出席した。佐藤達雄県南建設事務所長がトンネルの掘削開始を宣言し、現場の最前に据えられていた自由断面掘削機(ロードヘッター)が最後の岩盤を掘削して見事貫通した。神事に続いて佐藤所長が「地震によって工事中断もあったが、無事貫通を迎えることができた。24年度末のバイパス供用を目指していく」とあいさつし来賓の立原龍一県議、大楽勝弘鮫川村長が祝辞を述べた。施工者による祝樽の神輿入場に続いて佐藤所長、藤田光夫藤田建設工業社長、佐藤毅福浜大一建設社長らが鏡開きした。藤田社長が「引き続き無事故無災害で工事を進め地元の期待に応えたい」とお礼の言葉を述べ、最後に出席者全員で万歳三唱してトンネル貫通を祝った。
鮫川バイパス終点側2工区に建設を進めている延長193m、幅員6(7)mのトンネルで、2月に工事着手し、3月8日に安全祈願祭を行い本格掘削に着手した。マサ状風化を強く受けた花崗岩閃緑岩が分布する軟弱地層のために上半先進ベンチカット(NATM機械掘削)で掘削を進めた。施工は藤田・福浜大一JV。本格掘削開始後、東日本大震災が発生、さらに度重なる余震により工事中断を余儀なくされたが、作業の安全管理を徹底し無事故、無災害で貫通を迎えた。
鮫川バイパスは、鮫川村中心部の赤坂東野・赤坂中野間約3kmのバイパス工事。昭和61年度に事業着手し、平成20年度までに起点側2・3kmを供用した。全体完成は平成24年度を予定している。

掘削開始を宣言する佐藤県南建設所長(右)