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2011.10.13
大津波の歴史を後世に/庄建技術が中村第一小で特別授業
相馬市立中村第一小学校は13日、校舎改築工事の際、地質調査を行った南相馬市の庄建技術の協力で地価の岩盤、地質に関する理科の特別授業を行った。
6年生の3クラスの生徒が対象。庄建技術の高橋正則技師長兼技術部長と佐藤直取締役営業部長が講師を務めた。同校の卒業生で応用理化学部門(地質)、建設部門(河川・砂防、海岸)の技術士である高橋氏は、学校敷地の地質調査で採取したコアを持ち込み、260万年前から現代に至る地層を解説、深海の底だったころの様子や1万年前の氷河時代、人類が住みついてからの軌跡を説明。5000年の間に6回起きたと見られる大地震・大津波の痕跡を校舎敷地で採取したコアで示した。
また現在の地表の1m下の黄色い砂は平安時代の649年に起きた大地震津波で、当時の天皇が「奥州国地大振動」と日記に記したことを紹介、「皆さんはマグニチュード9という大地震を体験した。この震災体験を後の世に語り継いでください」と生徒に話した。
吉田雄二校長は「子供たちが住む場所で地層から歴史を知ることは大変有意義。震災のことについて、さらに教えてほしい」と感想を述べた。
高橋氏の話に目を輝かせて話を聞く生徒→