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2012.08.31

庄建技術の「希釈した過酸化水素水による洗浄」を実地試験

 県除染対策課は28日、第1回除染技術実証事業で選定した12件のうち、南相馬市の庄建技術が提案した「希釈した過酸化水素水による洗浄」の実地試験を南相馬市原町区の民家倉庫屋根で行った。
 高橋正則庄建技術技師長が実験方法を説明、これまでの取り組みから舗装道路などの高圧洗浄機による除染で、過酸化水素水が水に比べ効果を発揮したこと。モミガラが洗浄水のセシウム吸着効果が高いことを述べた。
 実験は高所作業車を使い、瓦屋根を区切って、高圧洗浄。水と過酸化水素水の両方を試した。洗浄水はモミガラを入れた浄化システムでセシウムを吸着。採取した検体を検査機関に送った。結果は県が発表する。
 庄建技術は昨年6月以降、南相馬市内で独自の放射性物質除去へ向けた実証実験を重ね、過酸化水素水を使った高圧洗浄、洗浄水をモミガラを入れた容器で浄化する方法を研究、安価で除染効果の高いことを試験機関の分析結果で証明した。浄化システムも独自開発。今回の実験には、小型化し軽トラックでも運搬が可能な2号機を使った。

モミガラ浄化システム(手前)と高圧洗浄機による除染(右写真)