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2025.06.20

事務所協会員が旧広瀬座再整備現場見学

県建築士事務所協会(安藤正道会長)は18日、耐震補強が進む福島市の旧広瀬座再整備工事現場で見学会を開いた。
会員ら18人が参加。新関永専務理事があいさつし、主体工事を担当する菅野建設現場代理人の三浦健祐工事部課長が、工事概要や施工内容を説明しながら再整備が進む現場内を見て回った。
工事は耐震補強、修理保存などを実施。耐震補強で、舞台に鉄骨フレームを設置する。
鉄骨フレームの基礎工事は石積を破損させないよう人力で掘削し、作業に干渉する場合は石に番付けし取解きを行った。また木造の改修で火気が使用できないため、フレームの建て方では現場溶接が不要な継手工法のコラムカプラを使用。耐震補強は一部土壁を撤去し合板耐力壁を設置した。
このほかこけら葺き屋根の全面葺き替えや、2階さじき席からの落下防止柵、手すりの新設、舞台機構の更新などを行った。
工事の進捗率は5月末で90.76%(事業費ベース)。6月末で94.33%を予定。26年1月の完成を見込んでいる。
設計は文化財構造計画、建築主体は菅野建設、電気設備は高電、機械設備は光和設備工業所。
旧広瀬座W造2階建延べ730.16㎡は1887年に伊達市梁川町に建築された入母屋造の芝居小屋。1994年に上名倉字大石前地内の福島市民家園に移築され、98年に国の重要文化財に指定された。


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