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2019.09.04

再・省エネなど研修/県総合設備協会

県総合設備協会(大槻博太会長)は2日、郡山市のビッグパレットふくしまで今年度安全大会・技術研修会‌​を開いた。県電設業協会、県空調衛生工事業協会の現場担当者らが、労働災害の撲滅に向けて事故の発生状況や予防への具体的な方策を学ぶとともに、県の工事検査の情報や再エネ・省エネを推進する取り組みについて理解を深めた。
123人が出席した。開会に先立ち小宅武県電設業協会技術・安全担当副会長が「研修で学んだことを各社に持ち帰り、安全意識の徹底と技術レベルの向上に努めてほしい」とあいさつした。
安全大会では中神貴好福島労働局労働基準部健康安全課労働基準監督官が「工事現場における労働災害の動向等について」と題して講話。建設業で頻発する墜落・転落、熱中症、はさまれ・巻き込まれ、車両関連などの死亡事故実例を挙げ、考えられる原因や予防策を例示。「安全管理にはリスクアセスメントとその結果に基づくリスクの低減措置が有効。発注者、元請、下請業者が一体となった安全教育で未然予防を徹底してほしい」と、会社単位での対策を求めた。
大槻電設工業工事部の今野征貴さんが安全宣言し、今年度安全宣言スローガン「新たな時代にPDCA みんなで築こうゼロ災職場」を全員で指差し唱和。事故防止に向け意識の高揚を図った。
技術研修会では佐久間良県出納局工事検査課専門工事検査員が、18年度の工事検査結果について説明した。公共工事の品質向上に向け、不適合工事や優良事例、注意すべき事例等を紹介。配電盤やあと施工アンカーなどに対する質問に対して詳しく解説した。
佐藤光則県土木部営繕課専門電気技師は「再生可能エネルギー先駆けの地」実現に向けた県再エネ・省エネ推進建築物整備指針と、同設計ガイドラインの概要を説明した。現在改築中の須賀川土木事務所の事例も紹介し、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)化のモデル事業として市町村や民間建築への波及を目指す考えを示した。


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