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2019.12.13

築堤、遊水地など要望/伊達市梁川の3団体

伊達市商工会(渡邊武会長)、梁川地区町内会長連絡協議会(引地勲会長)、梁川町川北まちづくりの会(山田清会長)は11日、県北建設事務所に対し、台風19号などによる災害復旧に関する要望活動を行った。豪雨による溢水・破堤で梁川地区に大きな被害をもたらした県管理河川、塩野川と伝樋川の被害再発防止に向け、強靭化整備促進などを求めた。
要望では塩野川について、広瀬川からバックウォーターの影響を受けた塩野川橋上流未改修約300m区間の堤防が、広瀬川本堤より1.8m低い状態と指摘。同区間の築堤工事と、都市計画道路中央線の梁川バイパスまで300m区間の延伸整備(国道349号塩野川橋架け替えを含む)を堤防整備と一体で行うよう訴えた。
伝樋川に関しては、広瀬川合流点から上流への改修事業が計画流量100t/秒で進められたが、梁川排水機場の現在の処理能力は10t/秒と足りず、治水対策として新たな遊水地の整備が不可欠とした。
その上で遊水地の具体的な整備方針の早期提示、国道349号梁川バイパス新桐木橋~梁川排水機場までの堤防1.5m以上の嵩上げ、排水機場の能力増強、改修済み区間の樋管への水門設置を求めた。また、伝樋川に接続する東根川の堤防等の強化も要望した。
安田博道県北建設事務所長は「事務所一丸となり、最優先で応急復旧に当たっている。安心安全な生活につながるよう、整備事業に順次取り組んでいく」と述べ、星丈男事業部長が要望個所の整備や検討状況を説明した。それによると、塩野川上流の築堤、河川改修は塩野川橋の架け替えを含めて関係機関と協議していくと前向きに回答した。現在は応急措置として土のうを積み上げている。
台風19号の水害により梁川町では、川北地区で住宅約600戸が浸水。伝樋川下流では住宅約100戸、やながわ工業団地立地企業12社、農地約40haで浸水被害が発生している。


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