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2019.12.18
「燃え抜けない建物」を/木造住宅技術セミナー

木造建築・設計の第一人者を講師に招いて行う全5回の講習の3回目。今回は木造住宅の防耐火設計をテーマに、早稲田大学招聘研究員、木の建築フォラム理事の安井昇氏(桜設計集団代表)が講演し、設計・施工者など約40人が受講した。
安井氏は木材の特性や火災のメカニズム、過去の災害事例、準防火地域の木造建築事例などを解説。「設計者が木材を理解することで、火事が起きても避難する時間のある建物となり利用者の命や財産を守ることにつながる」と話した。
火災時の延焼遮断、被害軽減には、表面が燃えても反対側まで炎を通さない「燃え抜けない建物」が重要と説いた。また「木材は水分を含むため燃えるのに時間がかかる上に遮熱性が高い建築部材」と述べ、30㍉の厚さの木材は約30分の炎に耐えられると説明。これまでは燃えることが短所とされてきたが、「ゆっくり燃える」「熱を通さない」性質を長所と捉えることで、利活用の可能性が広がると訴えた。
建物火災の発生件数は木造が6割、非木造が4割であることにも言及。躯体構造に関わらず可燃性の内装や家具等に発火・着火するケースも多いことにも触れた。
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