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2019.12.20

才鉢トンネルが貫通/いわき石川線

主要地方道いわき石川線・才鉢トンネルの貫通式は17日、いわき市田人町石住地内のトンネル坑内で行われ、関係者約80人が出席して貫通を祝い、工事の完成に向けて無事故・無災害の継続を誓った。
才鉢トンネルは延長663m。NATM工法と補助工法・AGFなどを用いた掘削工事に2018年12月に着工した。施工は福浜大一建設・常磐開発・クレハ錦建設の共同企業体。
式典では諏江勇いわき建設事務所長、佐藤毅福浜大一建設社長、薄井岩夫常磐開発常務取締役、木田淳クレハ錦建設社長が貫通発破に点火。比佐圭一現場代理人が貫通を報告した。清水敏男いわき市長、岡部光徳古殿町長、塩田金次郎石川町長、諏江所長、佐藤光彦同事務所主幹兼事業部長らが通り初めを行って貫通を祝った。
諏江所長が「昼夜を問わず、強い使命感を持って無事故無災害で施工した工事関係者に感謝する。一日も早い完成へ引き続き安全施工を」とあいさつ。清水市長、岡部町長、塩田町長が祝辞の中で、浜通りと中通りを結ぶ安全なルートの早期完成に強い期待を寄せた。
施工者を代表して佐藤社長が「発注者や地元の協力で、無事の貫通を迎えられた。工事完成に向け、無事故無災害を継続していきたい」とあいさつした。
いわき石川線は、小名浜港と中通りの復興拠点を結ぶ物流路線、地域の生活道路、また災害時の緊急輸送路として、第3次県復興計画の地域連携道路に位置付けられている。
才鉢工区は全体延長3180m(一般部幅員6.5m/9m、構造部全幅員7.5m)。16年度に1工区、17年度に2、3工区とトンネルの工事に着手した。主要構造物は橋梁7橋とトンネル1カ所を計画するなど20年代初頭の完成を目指す。近く、一部橋梁の上部工架設に着手するほか、才鉢トンネルの舗装工、照明、防災設備の発注を予定している。


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