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2019.12.25

東北中央道と常磐道が接続

東北中央自動車道相馬IC~相馬山上ICまでの6km区間が22日開通し、中央道は常磐自動車道と接続した。東日本大震災からの早期復興を図るリーディングプロジェクトで、今回の開通で相馬市から福島市までの移動時間は未整備時より22分短縮された。
同区間は、東北中央道の起点である相馬ICから荒屋舗大橋(178m)で西にコースを変え、今田高架橋(786m)で常磐自動車道をパス。塩手山トンネル(1801m)を抜け、円渕トンネル(963m)を経て相馬山上ICにつながるルート。
塩手山トンネルが地盤の性質から難工事となったのに加え、台風19号で法面が被災するなど関係者にとっては苦難を乗り越えての竣工となった。
相馬IC~東北自動車道桑折JCの総延長は約45km。相馬市山上地内~同東玉野地内の阿武隈東道路10.5kmは2017年3月に開通、阿武隈東から阿武隈までの5kmと伊達市の霊山道路12km区間は18年3月に開通している。残る霊山IC~国見JCの12.2km区間が施工中で21年度末までに全線が開通予定だ。
開通式には国や県、地元自治体の長、地権者や工事関係者ら約230人が出席した。和田政宗国土交通大臣政務官が「開通した区間の7割がトンネルや橋などの構造物。難工事となったが現場関係者の協力で完成することができた」とあいさつ。内堀知事は「力を尽くしていただいた皆さんに感謝している。復興の礎となる社会資本整備に力を入れたい」と労った。立谷秀清相馬市長は「命の道という大きなテーマが形となった」と喜びを語った。
和田政務官、内堀知事、立谷市長、田中和徳復興大臣、亀岡偉民文部科学副大臣らがテープカット。東北地方整備局の道路パトロールカーが先導し、車両53台が相馬山上ICまでパレードを行った。


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