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2020.02.28

夏井川改良復旧の工法検討

昨秋の台風19号により被災した夏井川で堤防の復旧工法等を検討するための技術検討会第1回会合は25日、いわき合同庁舎で開かれた。
諏江勇いわき建設事務所長が長林久夫日本大学工学部名誉教授、田中仁東北大学大学院工学研究科教授、菊地卓郎福島工業高等専門学校都市システム工学科准教授、畠山浩晃東北地方整備局河川情報管理官に委員委嘱状を交付し、「被災住民の生活設計の上で治水対策への関心は高い。改良復旧の推進に向け、被災原因と復旧工法について議論を願いたい」とあいさつ。委員長に選ばれた長林教授が「河道全面で越水するなど通常ではない大洪水で、どこが決壊してもおかしくなかった。今回の流量を流す河道断面の確保と、かさ上げ等は必要ないものの、過去被災個所を含め堤防構造をより強くする必要がある。再度災害の防止に取り組みたい」と述べた。
会合に先立って、長林教授、田中教授といわき建設事務所の担当者らが現地調査を行った。夏井川の決壊8カ所のうち4カ所を巡回し、地形や河川内の堆積物などの状況を確認した。
同事務所ではこのほど、同河川決壊個所の復旧工事4件の随意契約を結んでおり、出水期前の5月末を目標に復旧完了を目指している。検討委は、今後本格化する改良復旧工事に反映するため、5月ごろに第2回会合を開き、工法について結論をまとめる方針。


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