福島建設工業新聞社

二本松市が建設する二本松城文化観光施設の安全祈願祭は27日、郭内3丁目地内の現地で行われた。関係者約30人が出席し、工事の無事故・無災害を祈った。
三保恵一市長、平子恵俊県建築設計協同組合代表理事、菅野日出喜菅野建設代表取締役がクワ入れし、本多勝実市議会議長、大槻博太大槻電設工業代表取締役、野地一司野地工業所代表取締役、三浦康伸東開クレテック代表取締役らが玉ぐしをささげた。
三保市長は「二本松の歴史資料や観光情報の発信を行う総合的な文化施設。新しい歴史を作る施設建設を安全に進めてほしい」とあいさつ。施工者を代表して菅野代表取締役が「安全第一に工事を進め、素晴らしい建物を完成させることを約束する」と述べた。
施設はSRC造、RC一部S造2階建て延べ1749.31㎡。工期は2021年3月25日。
二本松城跡総合整備事業の一環で、市の観光拠点となる施設として整備する。施設内には、可動間仕切りを備えた展示室や休憩、交流、観光情報発信を行うスペースなどを設ける。展示室には、同施設の建設に伴う発掘調査で出土した遺物などが出展されるほか、今年指名競争で入札を行った展示製作業務で製作された作品も展示される。
城跡前東側市有地上段エリアの公園前駐車場には多目的広場と遺構広場を整備する。多目的広場は駐車場兼イベントスペースを整備する予定で、遺構広場は江戸期の藩校「敬学館」や、箕輪門通りを利活用した広場を整備する。21年夏ごろの工事完了を目指す。
文化観光施設の実施設計は県建築設計協同組合(担当=青島裕之建築設計室)。建築主体は菅野・ヤマニ特定建設工事共同企業体、電気設備工事は大槻・加藤木特定建設工事共同企業体、機械設備は野地・オオナミ特定建設工事共同企業体が受注。杭地業工事は東開クレテック、外構等実施設計は東昇コンサルタントが担当。
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