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2020.11.25

水環境保全など学ぶ/技術士会県支部

日本技術士会東北本部県支部(畠良一支部長)は19日、郡山市のビッグパレットふくしまで今年度第4回CPD研修会‌​を開いた。
須賀川市の岡部敬文上下水道部長が、同市の市民・行政の水環境保全の取り組みについて、日本大学工学部の中野和典教授が水を浄化する花壇の開発について講演した。
畠支部長は「災害対応が続いたが、技術士資格を更新しながら地域の継続的発展に貢献したい」とあいさつした。
岡部部長は20年以上前に、地元の江持石を使い川底に段差をつけエアレーションを起こすことで水質を浄化、魚が住みやすくなるよう市民と取り組んだが、河川法改正以前で「すぐに石を撤去して、と叱られた」と当時のエピソードを紹介。今は、地元小学生が水質保全に関する学習を行う場所となり、児童が「どうすれば川の状態が良くなるか、考える姿が見ることができる」と成果を紹介した。
中野教授は水を浄化する花壇について「花壇の可能性はその多機能性にある」とし、自身が提唱する花壇型人工湿地では「生活廃水が植物を育てる水であり、肥料。夏場は周辺環境の気温を下げる水源となり、省エネルギーな水再生処理システム」と紹介した。
また、電気や水道に依存しない自立型トイレ実現への挑戦として、658日間に及ぶ日大工学部内での実用試験実績を示し、研究継続の重要性を出席者と共有した。


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