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2020.12.02

新地駅周辺の新市街地完成祝う

県と新地町が整備を進めてきた新地駅周辺市街地整備事業の合同竣工式は28日、新地駅前の文化交流センター(観海ホール)で行われた。
東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた新地町の沿岸部では、県と町が一体で、内陸部の新駅周辺で新たな街づくりを進めてきた。
町は新地駅周辺の約23.7haを嵩上げし、市街地復興整備事業として公共施設や商業・産業施設、住宅地などを集積した。沿岸部の釣師地区には、海岸保全施設や道路と一体となって防災機能を発揮する釣師防災緑地も整備した。
新団地とこれら拠点施設間を結ぶ新たな連絡路となる町道雁小屋線、同中島作田線も新たに整備し、JR常磐線跡地に県が高盛土して整備した相馬亘理線や、町内を東西に通過する新地停車場釣師線、金山新地停車場線とともに町内の縦、横軸の交通環境強化も図っている。県事業では、東日本大震災で甚大な被害を受けた砂子田川(約1.5km)の河道改修を進めた。
式には関係者約70人が出席した。井出孝利副知事が「災害に強く、安全な市街地が完成し、観光、地域産業の活性化につながることを期待する」、大堀武新地町長が「復興はまだ道半ば。今日を区切りに新たな気持ちでまちづくりを進めていく」と式辞を述べた。亀岡偉民復興副大臣、太田光秋県議会議長、遠藤満新地町議会議長らが祝辞を寄せた。
河合利広相双建設事務所長、加藤伸二新地町都市計画課長が事業経過を報告し、井出副知事、大堀町長、亀岡副大臣、金子恵美衆議院議員らがテープカットし、新たな市街地の完成を祝った。


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