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2020.12.23

ZEB化の須賀川土木事務所で見学会

県は21日、庁舎として東北初の「Nearly ZEB(ニアリーゼブ)」認証を取得した県須賀川土木事務所の事例見学・説明会を開いた。併せて、ふくしま地中熱利用情報交換フォーラム主催のフォーラムも開かれた。
須賀川市役所で開かれたフォーラムには約100人が参加した。須藤明徳県地中熱利用技術開発有限責任事業組合長が地中熱利用技術について紹介。内田洋平産業技術総合研究所再生可能エネルギー研究センター地中熱チーム研究チーム長が基調講演した。
庁舎ZEB化や県内での再・省エネルギー施設導入促進に向けたパネルディスカッション‌=写真=​が行われ、赤井仁志福島大学共生システム理工学類特任教授が、再生可能エネルギー由来電力の世界的な増加など話題を提供した後、飛木佳奈土田建築設計事務所社長、田中雅人ミサワ環境技術常務、田母神秀顕県土木部営繕課長がパネリストとなり、ZEB化による省エネルギー実現について意見を交換した。
環境省のZEB支援策が紹介されたほか、先進事例について松田平田設計の白井達雄氏、オーブ・アラップ・アンドパートナーズ・ジャパン・リミテッドの中村建太氏が先進事例を報告。気象条件や土地の特性を最大限利用した環境建築の展望を示した。
見学会では須賀川市役所の省エネルギー施策のほか、須賀川土木事務所に移動し、地中熱による潜熱顕熱分離空調や、高断熱サッシ、外壁材やライトシェルフ(庇)による日射遮熱などの手法を見学した。
また、同土木事務所の供用開始から1年が経過しており、この間のデータを分析。想定以上のエネルギー削減がなされ、高断熱と高効率空調設備の組み合わせで、より快適な空間となっている。


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