福島建設工業新聞社

県電設業協会(大槻博太会長)は27日、福島市の同協会で第71回定時総会を開き、役員改選で大槻会長‌​を再選した。今年度は適正工期の設定や施工時期の平準化等を発注機関に要望するほか、建設キャリアアップシステム(CCUS)の普及や働き方改革関連の取り組みに力を入れる。県営繕設備担当者との合同技術研修会開催も検討する。
新型コロナ対策で規模を縮小、支部長ら7人が出席した。大槻会長は、県土木部の今年度当初予算で復興事業に加え通常事業が減少した点に「厳しい時代の幕開け」と危機感を示した上で「働き方改革、週休2日制を進めるには発注者との連携が不可欠。このほかにも課題は山積している。力を合わせて頑張っていきたい」と協会運営に協力を呼び掛けた。
今年度も総務、技術・安全、広報の3委員会が中心となり各種事業を展開する。発注機関に対しては適正工期等のほか、分離発注や地元活用、入札制度改革を要望する。CCUS普及や働き方改革関連の取り組みとともに県土木部との意見交換にも重点を置く。
技術・安全関連では協会独自の継続教育事業に加え、建設業振興基金と連携した新たなCPD制度を試行する。女性トークサロンはコロナ禍を踏まえ、前年度と同じオンライン方式での開催を検討する。学生を対象としたインターンシップ支援事業は拡充を目指す。
新役員(※は新任)は次の通り。
▽会長=大槻博太(大槻電設工業)▽副会長=永井博(郡山電工)小宅武(嵐電気工事)▽専務理事=野内忠宏(員外)▽理事=佐藤卓立(佐藤電気商会)加藤裕司(広栄電設)作田謙太郎(電工社)三瓶良幸(太陽電設)國津一洋(高柳電設工業)車田昭(車田電気工業)石川格子(東陽電気工事)三浦光博(三浦電気工事)松﨑則行(大和電設工業)渡部昌彦(旭電気工事)木数泰※(高木電気商会)佐藤春幸(佐藤電設)目黒健之(目黒工業商会)▽監事=下山仁(下山電工)吉田政夫(中野電工)蛭田淳(岩電機工事)