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2021.11.29

遠隔臨場など実習/県建設業協会

県建設業協会(長谷川浩一会長)は25日、福島市の県建設センターでⅰ―Construction講座(体験編)を開いた。会員企業の技術者18人がトータルステーションやクラウドシステムなどの最新機器を用いた遠隔臨場や出来形管理、測量を実習した。
協会では、ICT活用工事の普及拡大などを踏まえ、今年度は受講者のⅰ―Conに関する知識、技術の習熟度に応じた3種類の講座を企画。9月に初級編、今月10日に上級編を開いている。県土木施工管理技士会、県公共工事品質確保・安全施工協議会の共催。
体験編はⅰ―Con関連の最新機器やソフトの使用等を通して、その利便性や効果を受講者に実感してもらうのが目的。福井コンピュータの米倉隆博氏、トプコンソキアポジショニングジャパンの大場健氏が講師を務めた。
米倉氏は遠隔臨場について、一般的な使用機器・ソフトとして全自動の測量機器、現場端末、iPad、クラウドシステムなどを列挙。Web会議システムについては「コロナ禍で当たり前となってきている。発注者からの要請に対応できるよう準備してほしい」と呼び掛けた。
同センター駐車場に道路を整備する想定で、米倉氏が3次元設計データ、ヒートマップ(出来形管理)を作成。施工後の検査を遠隔で行うために、クラウドシステムで講義会場に用意した受発注者用のパソコンと現場となる駐車場の端末をつなぎ、会場からの米倉氏の指示に従って、大場氏が駐車場でトータルステーションを用いて出来形を測定した。
受講者は2班に分かれ、講義会場と駐車場それぞれで、画面や測定の様子を見学し遠隔臨場の流れなどを確認した。見学後は駐車場で自動追尾型のトータルステーションによる測量を実習した。


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