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2018.06.28

森戸福島労働局長が桑折高架橋で安全パトロール

福島労働局は25日、東北中央自動車道(相馬福島道路)桑折高架橋赤坂地区上部工工事現場で安全パトロールを行い、森戸和美局長が墜落災害防止措置や熱中症予防対策などを確認し、ゼロ災害の実現に向けて現場に従事する一人ひとりが安全管理を徹底するよう呼び掛けた。
全国安全週間(7月1~7日)の取り組みの一環として、復興を支える高規格幹線道路の大規模構造物で、32年度開通に向けて工事が最盛期を迎えている桑折高架橋の現場を視察した。発注者の小浪尊宏東北地方整備局福島河川国道事務所長、建設業労働災害防止協会県支部の佐藤彰宏副支部長、水野秀二福島労働基準監督署長が同行した。
赤坂地区上部工工事は、桑折高架橋P3~P8橋脚間(鋼5径間連続箱桁橋352㍍)の製作・輸送・架設工で、IHIインフラシステムが12月工期で施工している。進捗率は約75%。桑折町大字成田字新宿地内。
パトロールでは、同工事の沢本保現場代理人、杉山久晴監理技術者が現場の安全衛生対策などを説明。森戸局長らはP4~P5間で行われていた橋桁の搬入・架設作業を視察した後、架設が完了したP6~P8間の桁上から現場を確認した。
同工事は、地上約20㍍での施工となるため墜落防止措置を徹底。桁上など高所で負傷者が出た場合に備え、消防署と事前に協議し救助方法を確認している。ベント設備やクレーンの転倒防止対策として、傾斜や沈下を知らせる自動変位計測システムを導入。熱中症は①予防情報に基づき警戒レベルをのぼり旗で掲示②熱中症計を設置してWBGT値をリアルタイムに表示③体調管理シートの活用│などの対策を行っている。
森戸局長は、同現場をはじめ桑折高架橋関連工事の作業員約60人を前に「安全施工サイクルは誰かが力を抜くと崩れてしまう。災害防止活動は現場に携わる全員が主役。〝惜しまぬ力〟でゼロ災害を築いてほしい」と激励、熱中症への注意も訴えた。小浪所長は「他の模範となる安全な現場を目指してほしい」と竣工まで無災害を継続するよう求めた。


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