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2018.07.11

最先端の技術学ぶ/平工業高校でイノベ教育/県測量設計業 協会が協力

県雇用労政課と教育庁は9日、福島イノベーション・コースト構想を担う人材育成に向けたキャリア教育プログラムの一環として、いわき市の平工業高校で「最新の測量技術」に関する出前講座を開いた。県測量設計業協会の協力。
浜通り地域等の産業基盤の再構築を目指す同構想の一環で、地域や学校の特色を生かした教育に今年度から取り組んでいるもので、地域企業として同協会いわき支部(木町元康支部長)加盟の日栄地質測量設計、東コンサルタント、フタバコンサルタント、東日本建設コンサルタントが協力した。
同校土木科・土木環境工学科の2年生40人、3年生39人など約100人が参加。齋藤裕文科長が「最先端の技術は今の教科書には載っていない。こんなにも進歩していることを理解してほしい」と述べたほか、須藤法幸県雇用労政課主査が「測量技術の進化は目を見張るものがある。土木人として視野を広げ、地元で活躍する人材となることを期待したい」とあいさつした。
講義では、同校卒業生でもある蛭田浩仙日栄地質測量設計副社長が「測量技術の今」について、「約40年前には学校の授業と実社会での機械・手法に差がなかったが、現在は技術革新(イノベーション)により効率化・精度向上が求められ、実社会とのギャップが大きくなっている」と述べ、i―Constructionの推進などの現状を説明した。「目覚ましい変革の中だが、基本となるのは測量の基礎技術。新しい技術に目を向けながら、基礎を固めてほしい」と激励した。
最先端技術の紹介として各社担当者が①3D測量②ドローン測量③MMS(車載型3次元測量)④マルチビーム測量について説明を行った。最先端機材を見学したほか、ドローン飛行では利用用途などの説明を受けながら、搭載カメラに向かって手を振るなど最先端の技術に触れた。


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