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2019.01.30

洪水対応、利活用で意見交換/阿武隈川直轄改修100周年で

東北地方整備局福島河川国道事務所は25日、鏡石町の同町図書館で、阿武隈川の直轄改修事業100周年に関するプレイベントとして阿武隈川上流地区座談会とパネル展を開いた。出席者は平成10年災害等と災害後の取り組みを振り返り、次代に残すべき教訓や今後の同川との関わり方について考え、意見を交わした。
平成10年災害を忘れてはならない教訓として次世代に語り継ぎ、同川等の大規模氾濫時の避難を含めた今後の対応について考えるきっかけづくりのため、座談会・パネル展を開催している。今回は2018年11月の伊達地区での開催に次いで2回目。阿武隈川上流大規模氾濫時の減災対策協議会、東北地域づくり協会との共催。阿武隈川サミット実行委員会が後援した。
遠藤栄作鏡石町長、久保木正大泉崎村長、加藤幸一中島村長、野崎吉郎矢吹町長、石森春男玉川村長、佐藤善治県中建設事務所長、鈴木秀人県南建設事務所長、5町村の地区、消防団代表ら14人が出席。小浪尊宏福島河川国道事務所長がコーディネーターを務めた。
遠藤、久保木、加藤、野崎、石森各町村長があいさつ。平成10年災害をはじめとする大規模災害発生時を振り返り、対応策を共有して講じていくために意見交換することを確認した。
小浪所長は「皆さんの経験談、率直な意見を次代に残すべくまとめていく。水害そのものへの対策、川を活用した観光、地域活性化につなげるために意見をいただきたい」と述べた。
平成10年8月末の洪水の状況、阿武隈川や隈戸川の浸水実績、県内の被害状況などを振り返り、平成の大改修や災害復旧事業、河川整備事例等の災害後の取り組みを確認した。それらを踏まえて災害・洪水への対峙の仕方、今後の阿武隈川の在り方などについて話し合った。
パネル展は2月1日まで、鏡石町コミュニティセンターとたまかわ文化体育館で開かれる。座談会は今後、福島・二本松地区、郡山・須賀川・本宮地区、白河地区でも開催していく予定。


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