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2019.05.24

葛尾村産業団地が本格着工/企業誘致の起爆剤に

葛尾村が2020年3月末の完成を目指して整備を進める「葛尾村産業団地」の敷地造成工事が本格着工した。21日に現地で安全祈願祭が行われ、関係者約40人が出席して工事の安全と早期完成を祈った。
同産業団地は、野川字湯ノ平地内の旧葛尾中学校校庭を含む約8・1㌶に計画、工場用地3区画を整備する。このうち校庭部分には金泉ニット福島工場が既に進出し、操業を開始している。今回は残り2区画分の工場用地のほか、団地内に整備する貸事務所兼社宅の用地も造成する。
造成面積は2万874・42平方㍍で、工事は掘削工14万5742・5立方㍍、盛土工2万6638・3立方㍍、法面工1万1089・3平方㍍、舗装工4197・6平方㍍、排水工2226・2㍍、配水管工862・3㍍、調節池工2カ所を実施する。造成設計は福建コンサルタント、敷地造成工事は横山建設。
村は今年度に造成工事を進めるとともに、産業団地から県道浪江三春線までのアクセス道路整備、アクセス道路に新設する橋梁の上下部工、団地内の賃貸事務所などの工事にも着手する方針。
祈願祭では由良英雄内閣府原子力災害現地対策本部副本部長、篠木弘葛尾村長、横山佳弘横山建設社長らがクワ入れし、杉本宜信村議会議長、加松正利復興庁福島復興局長らが玉ぐしを捧げて事業の本格始動を祝った。
篠木村長が「村の復興は始まったばかり。この団地を企業誘致の起爆剤とし、新たな雇用の創出を図っていく」とあいさつ。横山社長が「発注者、関係者の協力を得ながら、無事故無災害で事業を完成させる」と述べた。


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