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2020.01.29

建築大工協の協力で郡山北工生が手刻み加工

県立郡山北工業高校建築科の3年生4人は24日、県建築大工業協会(斎藤守司会長)の協力で、郡山市の柳沼工匠で手刻み加工を体験した。生徒たちは会員の指導を受けながら「墨出し」「ほぞ」「仕口」などの加工に挑戦。木の性質を見極めながらその特性を生かす匠の技に触れた。
同協会が一昨年から取り組んでいる若手技能者の入職促進プロジェクト「学校訪問」を活用し、学校側が協会に講師派遣を依頼して実現した。柳沼工匠には若手大工が数多く在籍していることから、協会が大工業界のイメージアップも兼ねて同社作業場で行った。
参加したのは神山翔君、浅井琉稀君、池田祐太君、金野淳平君の4人で、渡部鉄仁教諭が同行した。柳沼工匠の柳沼利保社長と3人の若手大工、協会の宗形一夫、塩田一弥両副会長が指導した。生徒たちは地元産木材と外材の違い、プレカット加工では味わえない手刻み建築の面白さや可能性などについて説明を受けた後、ノミやカンナ、ノコギリなどを使って墨出し、ホゾ加工、仕口、継手など一連の木組み作業に取り組んだ。
マツの角材を使ったホゾ穴加工では、初めに柳沼社長らが道具の使い方などを披露し、穴の位置決め、ノミ入れの角度、手順など正確な穴のあけ方をアドバイスした。
手刻み体験は今春卒業する3年生の課題研究授業の一環として行われ、参加した4人は2月21日に開く同校テクノフェアで体験結果を発表する。


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