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2021.09.29

木造の壁量設計を実践/技術セミナー開催

県と県地域型復興住宅推進協議会(渡邉武会長)は25日、福島市の県建設センターで木造住宅技術セミナー‌を開いた。今年度、12月にかけて月1回行う連続講座の初回。建築基準法上の仕様規定と、住宅品質確保促進法(品確法)の性能表示による設計の考え方を学んだ上で、演習まで行う実践型のセミナーで、木を活かす建築推進協議会代表理事を務める大橋好光東京都市大学名誉教授が各回講義する。初回はリモート形式で大橋教授が講義。約25人が受講した。
セミナーは、県建築士事務所協会の共催、県建築士会、県耐震化・リフォーム等推進協議会、県建築大工業協会、県建設労働組合連合会、県木材協同組合連合会の後援。高度化・専門化する木造住宅建築に対応しようと、2017年から毎年行っている。
今回は「ひとりで学べる木造の壁量設計演習帳」(日本建築センター発刊)を用いて、木造住宅の壁量設計等を学ぶ。前半2回が建築基準法、後半2回が品確法に対応した講義内容で、2階建て木造軸組住宅のモデルプランに沿って、壁量設計、4分割法による耐力壁のバランス検定、接合部設計、床倍率の確認等を演習する。
初回講義の中で大橋氏は「壁量設計では、耐力壁の柱頭柱脚接合部と床が耐力壁より先に壊れないことが前提」「4分割法による耐力壁のバランス検定では、壁量充足率の小さい方と大きい方で0.5以上の壁比率が求められる」など設計上のポイントを解説した。
今年度のセミナーでは現地視察も行う。11月26日に双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館で、設計者の渡部和生氏(惟建築計画)から説明を受ける。浪江町では道の駅なみえと国内最大規模の原木一貫生産型集成材工場・ウッドコアを見学する。


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