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2022.02.02

福島の石橋群保存会設立/土木遺産認定目指し

福島市周辺の石橋を広く周知し、土木学会選奨土木遺産認定を得ようと「福島の石橋群保存会」が設立された。認定を受けることで、施設近辺に「銘板」が設置され、歴史的建造物のアピールや継承、観光振興などへの活用が期待される。
設立総会は28日、福島市の松川学習センターで行われた。会長には丹野義明氏(丹野義明建築設計事務所代表)が就いた。丹野氏は福島市松川町にあった戦国時代の山城・八丁目城の城跡周辺整備協議会長も務めている。
設立に協力した県・福島市の職員や市民ら約20人が出席した。丹野会長は「歴史的価値のある施設の理解を深めるとともに、市の観光振興などにつなげたい」とあいさつ。来賓の相澤広志県北建設事務所長は「石橋は本県の土木技術発展を伝える貴重な施設。地域振興や新たな交流を期待する」と述べ、林和良福島市建設部長は「地域と行政で協力して石橋の魅力を伝えていきたい」と話した。渡邊敏彦福島市議会議員は「市の新たな魅力発信に向けて支援していく」と強調した。
来年度の土木学会選奨土木遺産に応募し認定を目指すほか、歴史講演会や広報用パンフレット作成などを予定している。
現時点で推薦を予定しているのは江戸時代末期から明治時代にかけて建設された6橋。詳細は次の通り(①場所②施設種別)。
▽旧祓川橋①駒山②公園施設▽旧信夫橋(親柱のみ現存)①柳町②同▽松川橋①松川町②市道橋▽甚念坊山2号橋①渡利②同▽広表の眼鏡橋①飯野町②同▽大桂寺の石橋①飯野町②民間施設


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