福島建設工業新聞社

原子力災害からの福島復興再生協議会(議長=西銘恒三郎復興大臣)の第24回会合‌が12日、福島市のホテル福島グリーンパレスで開かれた。西銘復興相は本県浜通りに整備する国際教育研究拠点に関し、今年度末までに基本構想を策定、具体的な研究内容等を位置付けた研究開発基本計画を夏をめどにまとめる方針を示した。これを受け内堀知事は、運営主体となる「福島国際研究教育機構」の検討具体化に向けて今後の見通しを明示しながら進めることなど7項目を要望した。
議事では、これまでの国の取り組みや今後のスケジュール等を確認した。国際教育研究拠点は①ロボット②農林水産業③エネルギー(カーボンニュートラル)④放射線科学・創薬医療⑤原子力災害に関するデータや知見の集積・発信―の5分野を基本に研究開発を行う。立地場所の検討に当たっては社会実証・実装フィールドを整備するとしており、研究開発基本計画策定後に必要な設備、面積などを洗い出し、立地選定に向けた調整を県と進める。
会議には政府から西銘復興相、金子原二郎農林水産相、萩生田光一経済産業相、山口壯環境相ら、本県から内堀知事、渡辺義信県議会議長と関係市町村代表らが出席した。