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2022.03.11

蛍光X線分析法学ぶ/橋梁構造研究会

橋梁構造研究会(事務局=郡山市大槻町・アーバン設計内)は9日、市内御前南のスタジオKで、「蛍光X線分析を利用した塩化物イオン濃度試験」をテーマに今年度第5回特別講座を開いた。
道路や橋りょうなどコンクリート構造物の塩害による劣化対策について知識を深めようと開き、県内の建設コンサルタントの若手技術者を中心に約20人が出席した。
オリンパスマーケティング機器事業本部東北販売部の影山久昭氏が講師を務めた。蛍光X線の特徴と分析法、非破壊で試料を測定するオリンパスが開発したハンドヘルド(携帯)蛍光X線分析計「VANTA」の構造・性能、検出可能元素などについて解説した。
蛍光X線分析は、X線を試料に照射した際に発生する蛍光X線が元素ごとに固有のエネルギーであることを利用して、蛍光X線のスペクトル波形から試料の成分元素と含有量を分析する方法で、塩分や鉛なども検出し測定する。コンクリート構造物の劣化等調査に必要な塩分浸透度の測定には塩化物イオン濃度試験が広く用いられているが、同濃度試験に蛍光X線を利用することで大幅なコストダウンが可能とされている。


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