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2022.08.31

インフラ施設でモニターツアー

インフラを地域の観光資源として活用するインフラツーリズムの取り組みで県土木部は27、28日、一般の人たちを対象としたモニターツアーを行った。県内や宮城、山形から参加した親子連れなどモニター10人が、福島市内の荒川土木遺産や摺上川ダムなどの施設を見たり体験したりしたほか、フルーツ狩りなど市内の観光、温泉も楽しんだ。
インフラツーリズム推進事業として今年度始めた。地域に存在する土木施設と地域観光を結び付け、本県の観光振興につなげる狙いで、今年度は中通りエリアを対象に、「水」をテーマとして、福島市西部のモデルルートを組んで実施した。
一泊二日の行程で、初日はふるさとの川・荒川づくり協議会の高橋一夫事務局長の案内で、国登録有形文化財指定、土木学会選奨土木遺産の認定を受けている地蔵原堰堤、大暗渠堰堤等を見学。旧土湯街道のルートを徒歩でたどり、その歴史を学ぶなどした。
県外から訪れたという参加者は、木々が開けた先に堰堤が広がる光景を目にして「旅行が好きでツアーに応募したが、水に特化した施設巡りに引かれた。地元ならではのスポットに出会えるのがいい」「親子で参加できる企画。子供にとってもいい体験になる。温泉やカヤック体験などの観光も楽しみたい」などと話していた。
モニターツアーは今年度この後2回、10月下旬と11月にも企画。モニターからはツアー、施設に対する意見を聞き、本県におけるインフラツーリズムに対するニーズや受け入れ環境の課題を把握するとともに、SNS等で情報を発信してもらう。
事業では、今回設定したモデルコースなど情報発信のためのポータルサイトを年度内に立ち上げる。次年度以降、浜通りや会津地域でのモニターツアー実施も予定している。


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