福島建設工業新聞社

小野工業所(福島市、小野雅亮社長)が東北大学大学院工学研究科インフラマネジメント研究センター、岩手大学理工学部、日本大学生産工学部などと共同研究で開発、実用化した「定着体付鉄筋継手を用いたプレキャストRC床版工法(TAKUMINO床版工法)」が、国土交通省新技術情報提供システム(NETIS)に登録された。登録日は8月9日。登録番号はTH-220003-A。
プレキャストRC床版を使用し、劣化した鋼道路橋RC床版の交換を短期間で行える床版更新工法。床版を工場で製作し、場所打ち個所がプレキャスト床版間の継手部分のみとなるため、現場打ちの床版と同等の品質を維持しながら工程の短縮と施工性の向上、産業廃棄物の削減が可能。上下線を分割して工事し、片側交互通行とすることで利用者への影響も低減できる。
同工法の適用工事は特定業者の限定が無く、設計、施工、床版の製作は各地域の業者で対応が可能となる。