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2022.10.21

土木初任者研修後期コースが開講

県建設業協会(長谷川浩一会長)が今年度新設した土木初任者研修の後期コース‌が19日にスタートし、会員企業の若手技術者が工事現場で働く上で必要となる基礎知識、技術の習得に励んだ。研修は25日まで行われる。
土木初任者研修は2021年度に創設した新人向け教育講座。公共事業の減少に伴い各企業が新規採用を抑え、教育のノウハウが不足していることなどを踏まえ、会員企業の新規採用者や土木工事現場経験が1年未満の技術者を対象に、技術者として初歩的な知識・技術を講習する。
今年度は研修を拡充。21年度研修と同内容のカリキュラムを前期コースに位置付け、新たに応用編としてより実践的な後期コースを設置した。計5日間の日程で①現場コミュニケーション(建設現場におけるOJT実践)②現場運営(施工計画能力向上)③安全衛生関係(統括安全衛生管理・初任者編)④建設DX(情報共有システム、ICT活用工事、遠隔臨場)⑤設計図(図面読解・応用編)⑥測量実習(工事測量、最新技術)―を学ぶ。
初の後期コースには会員17社から定員を上回る35人の技術者が参加した。県土木部の若手職員5人も一部授業を受講する。
初日は福島市の杉妻会館で現場コミュニケーションの研修が行われた。講義に先立ち、齋藤淳協会事務局長兼企画総務部長が「学んだことを役立て、より早く建設現場で活躍できる技術者になってほしい」とあいさつ。研修を通して同世代の受講者同士でコミュニケーションを育み、ヨコのつながりが構築されることにも期待した。
日本コンサルタントグループの長田健吾氏が「仕事を教わるための取り組み姿勢」「自分の考えを論理的に伝える手法」などを講義した。20日も同氏が講師を務め、施工管理(原価・工程・安全管理)の基礎や品質管理のポイントなどを説明した。


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