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2022.11.30

3回目のインフラモニターツアー

県土木部が今年度から取り組んでいるインフラツーリズム推進事業で、3回目のモニターツア―が26、27日、行われた。「福島の石橋群」として今年9月、土木学会の選奨土木遺産に登録された福島市の旧祓川橋など、福島市内にあるインフラ資源を巡った。今年度は中通り地域での実施。来年度以降は浜通りと会津地域で企画している。
モニターツアーは、利用者のニーズや受入環境の課題を把握するため、一般の人たちに参加を募って行った。今年度は福島市西部をモデルルートに設定。8月と10月に別コースで実施した。
今回は首都圏を中心に県内外から大人9人、子供5人が参加。旧祓川橋のほか、エアレースパイロットの室屋義秀さんが活動拠点にするふくしまスカイパーク、摺上川ダムを訪れ、宿泊先の飯坂温泉では土木遺産の十綱橋、西根堰などを散策した。福島交通飯坂線の車両基地で運転体験も行った。
旧祓川橋は江戸時代末期の安永年間に、個人が寄進して旧祓川に架設。空石積み工法と呼ばれる石組みのアーチ型橋で、橋の両側面に施された鶴と亀の彫刻や擬宝珠の欄干などが、石工技術の優秀さを伝える。1970年に、信夫山公園広場入り口の現在の場所に移転・復元されている。
県内在住の参加者は「普段行くことがない施設を見ることができると応募した。スカイパークが楽しみ」、県外から参加した親子連れは「社会科の教員免許を持っており、歴史が好き。テーマに沿った企画に興味を引かれた。子供たちは電車の運転ができると、とても期待している」と話していた。


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