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2022.12.16

松工生対象にインフラME研修

ふくしまインフラメンテナンス技術者育成協議会(会長=中村晋日本大学工学部土木工学科上席研究員)は、県立二本松工業高校からの依頼で14日、福島市の県建設センターで社会インフラの現状とMEの取り組みに関する研修会‌を開いた。学生を対象としたME研修は今回初。都市システム科の1~3年生73人が受講した。
公共土木施設の急速な老朽化や自然災害の激甚化など、維持管理を担う技術者の重要性が増す中、若者にMEの役割やメンテナンスについて理解を深めてもらい、将来の進路選択の参考にしてもらおうと実施した。
佐藤正道校長が「MEの確かな目、確かな技術による適切な点検、診断が社会インフラを支える。今後の進路も考えながら地域の担い手、守り手になれるよう学んでほしい」とあいさつした。
児玉博史県土木部土木企画課主任主査が県の社会インフラの現状について講義。面積が広く、多くの公共土木施設を有している本県の地域特性を説明した上で、老朽施設が増加している現状や、実際に橋梁の床版が抜け落ち緊急対応を実施した事例などを紹介した。
同協議会の青木康夫事務局長は「技術者としてのMEの役割」と題してMEの基礎、保全、防災コースの解説や地域特性を踏まえた維持管理の重要性、資格認定までの流れを解説。MEを構造物の医者と位置付け「日常の点検、診断、予防保全が重要。管理者、コンサル、施工会社の連携によって利用者の安全が守られている」と話した。
ME認定者として渡辺エンジニアリングの三代雅博氏、日新土建の佐藤幹照氏が業務内容や仕事のやりがい、魅力について紹介。生徒からは今後取得しておくべき資格や目標を達成するため取り組んだことなどについて質問が挙がった。


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