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2023.03.31

旧辰巳屋ビル解体現場でブリーチング訓練

福島市消防本部は27、28日、3地方の消防本部と合同で、福島市栄町で解体作業が進む旧辰巳屋ビルで災害に備えたブリーチング訓練を行った。
ブリーチングとは、震災現場などで建物の倒壊等により生き埋めになった人を探し出し、救出するための開口部を作成する手法。東日本大震災の際には、市内大学の座屈耐火建物のコンクリート壁を破壊して3人を救助している。今後の大地震に伴う都市型災害に対応するため、解体予定建築物を利用して訓練することで、救助技術の習得向上、隣接消防本部との合同訓練による連携強化を目指し、4消防本部合同で訓練を実施した。解体予定建築物を利用しての訓練は、飯坂温泉池田屋旅館、中合2番館ビルで実施した2018年以来3回目。
訓練には福島市消防本部、伊達地方消防組合、安達地方広域行政組合、相馬地方広域消防本部から計33人が参加。エスカレーター巻き込み事故の対応や、鉄製ドア・コンクリート壁体への進入・救出口設定訓練を行った。普段は側溝コンクリート蓋などを使用して行っている訓練だが、実際の建造物を相手にカッターやドリル、削岩機、ハンマーを用いて開口部を作成する際の予想以上の強度に苦戦しながら作業に取り組んでいた。井上学福島消防本部高度救助隊長は「より実践的な訓練を行うことで隊員の自信につながった。市民の安全安心確保へ常日頃から備えたい」と述べた。


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