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2023.11.13

点検診断スキル磨く/ふくしまME育成協

ふくしまインフラメンテナンス技術者育成協議会(会長=中村晋日本大学工学部上席研究員)は9日、県道柳津昭和線沿線の4地区でME育成講座・第5回ふくしまME(防災)コースの現地実習を行った。
第5回防災コースは行政、企業から33人が受講。ME資格の取得を目指し、10月31日の1日目を皮切りに、週1回のペースで計5日間(講義4日、実習1日)の講座に臨んでいる。実習では①郷戸地区(スノーシェッド)②湯八木沢地区(トンネル、スノーシェルター)③滝谷地区(ロックシェッド、岩盤斜面)④下館山地区(地すべり)-で各構造物の点検・診断手法を研修した。
このうち三島町滝谷地区では、滝谷川対岸にある法高約80mの岩石崩壊斜面で、斜面点検診断の考え方を学んだ。講師の八巻誠一皆川測量専務は「現場は、スノーシェッド屋根に緩衝材があり、小規模な落石には効果があるが、大規模崩落には対応できない。抜本的解決は難しいが、行政、企業を問わず何が危険要因かを議論し、工法選択する知恵を身に付けてほしい」と話した。
小沼千香四山北調査設計常務は「同地区の表層地質図から何が読み取れるか」と質問。参加者が意見交換し、複数の地層、地質が入り組んでおり、地すべりが発生しやすいことを改めて確認した。
実習後、柳津町のやないづふれあい会館で意見交換し「岩石崩壊地は、俯瞰してから細部を見る。マクロからミクロへ」など、点検診断の基本を確認した。


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