福島建設工業新聞社

県建築士事務所協会賛助会(荻野誠也会長)は30日、福島市のホテル福島グリーンパレスで第25回新製品・新工法セミナー‌を開いた。会員4社、1団体が最新の技術、製品を紹介。同協会正会員など約90人が受講した。
荻野会長は「昨年の建設業界は資材価格高騰など厳しい一年だった。時間外労働の上限規制適用も迫っている。若者から選ばれる産業に生まれ変わる絶好の機会だが、まだ努力が必要であることも事実。この状況を改善するため、連携を密に協力していこう」とあいさつした。
日綜産業福島営業所は先行床施工式フロア型システム吊足場「クイックデッキ」を紹介。高い分離性能により、新築現場における上下同時作業や、施設を供用しながらの天井改修を可能とする利点を説いた。
エイタックは、紫外線反射により高い殺菌性能を持ちながら耐火・明光・消臭・調湿性に優れた次世代の漆喰「恵み」、日成ビルド工業郡山支店は、自由度の高い大スパンの無柱空間を可能にしたシステム建築商品「日成Ⅴスパン―S」を説明した。
吉田産業福島支店は「カーボンニュートラルを実現する岩倉化学工業の外断熱通気層工法」、東北再生可能エネルギー協会は「線状降水帯による水害対策設備および災害対策補助金」について解説した。