福島建設工業新聞社

ふくしまインフラメンテナンス技術者育成協議会(会長=中村晋日本大学工学部上席研究員)は、高校生を対象とした人材育成事業に取り組む。生徒が在籍する3年間に講義を複数回行い、インフラの維持管理に関する意識の高揚等を図る考えで、2024年度に県立二本松実業高校で試行を開始する。
福島市の県建設センターで22日開いた協議会の第14回会議で、24年度事業計画や「ふくしまME行動憲章」などを決定した。24年度はME育成講座を基礎、防災、保全各コース1回ずつ開催する。行動憲章は技術者としての倫理観などを明文化したもので、ふくしまメンテナンスエキスパートの会(ふくしまMEの会)と共同で制定した。育成講座等の講義などに取り入れ、周知を図っていく。
席上、育成講座等で5年以上指導した講師とその所属企業に感謝状を贈呈した。受賞者を代表して長尾晃氏が「土木構造物の建設に長年携わり、反省点を見つけ責務を感じながら過ごしてきたが、インフラメンテナンスにわずかでも力になれたのではと安堵している。受賞者一同さらに努力していきたい」と謝辞を述べた。