福島建設工業新聞社

JIA福島地域会(齋藤史博会長)は6日、郡山市のビッグアイ・市民ふれあいプラザで24年度総会通常総会を開き、今年度事業計画を決めた。
会員11人が出席。齋藤会長は「能登半島地震でJIA東北支部では、いつでも支援活動に行けるよう名簿を作成することとなったが、県内からは8人もの応募があり、震災復興への意識の高さをうれしく思う」とあいさつした。
これまで地球温暖化が引き起こす自然災害について、建築の視点から議論や活動を行ってきており、今年度はこれを継続するとともに、能登半島地震を契機に改めて地震災害や復興、防災について考え、震災と原発事故を経験した福島から必要な行動を起こし、有意義な情報の発信に努めることを活動方針とした。
具体的には、本県の復興状況を発信するとともに能登半島地震の復興に東北支部とともに関わる。巨大地震に備えた防災を議論し、森林や林業、製材関係者と交流を深めセミナーを開催する。
地球に負担をかけない建築の在り方や森林の保全と活用について考える。3年目となるフォレストパークあだたらでのイベント「森は地球の恋人プロジェクト」は、設計者のトム・ヘネガン氏を招き建設当時の秘話や建築の理念を聞く。また、森林や建築を知ってもらうこどもワークショップ、地域の建築士を目指す学生との交流事業を企画する。
会員のスキルアップ、新規会員の勧誘につながる魅力ある講演会、技術勉強会、建築見学会を開く予定。
役員は次の通り(※は新規)。
▽会長=齋藤史博(さいとう建築工房)▽副会長=三瓶一壽(三春設計舎)高橋岳志(日本大学工学部)▽事務局=中山武徳(中山建築研究所)前原尚貴(前原尚貴建築設計事務所)▽幹事=菊地進(菊地設計)高橋章※(桂建築設計事務所)矢吹大(邑建築事務所)濱尾博文(AUM)村井弘道(ふくしま建築住宅センター)阿部直人(阿部直人建築研究所)田中直樹(伊達な建築研究所)清利幸(1級建築士事務所清建築設計室)▽監査=三坂恭一(Yu工房)佐久間宏一(エア・コーポレーション)