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2024.12.18

県建協フォトコン表彰式

県建設業協会(長谷川浩一会長)は14日、福島市の道の駅ふくしまで「わたしの現場」フォトコンテストの表彰式を行い、一般から応募のあった、建設現場の迫力やスケール感、現場で働く人の姿を収めた秀作をたたえた。写真家の山崎エリナ氏が特別講演し、建設現場の撮影を通して感じた建設業の魅力を話した。
コンテストは、担い手確保に向けた協会広報事業「知ってほしい。ふくしまの建設業のこと」の一環。県内の工事現場の写真を募り、応募があった146点(Instagram102点、プリント44点)の中から入賞作品12点を選んだ。入賞作品は山崎氏の作品とともに1月5日まで、道の駅ふくしま道路情報コーナーに展示する。
式には入賞者のうち最優秀賞に輝いた武田秀幸さん、Instagram部門賞の宇佐見紳太朗さん、一般写真部門賞の長谷部孝太郎さんが出席した。相澤広志専務理事が「応募作品は撮影者の建設業に対する熱い思いが感じられる優秀な作品ばかり。表彰式を通じて写真の面白さや奥深さに加え、建設業の魅力、大切さを知ってもらえれば」とあいさつ。審査委員長の黒岡隆県写真連盟会長が3人に賞状等を手渡した。
武田さんは県立白河実業高校写真部の顧問を務めており、最優秀作品「はじけるひかり」は県が主催した高校対象の建設現場撮影会で、溶接作業を行っていた建設従事者を収めた。黒岡委員長が「インパクトのある力強い作品」と講評した。重機オペレーターとして建設業に従事する宇佐見さんは大型クレーンによる橋梁上部工架設の夜間作業の様子、長谷部さんは息子の通学路に面した国道13号福島西道路の南伸工事現場を撮影した。
山崎氏は世界50カ国以上を訪れ、その国の日常風景や人などを撮影する「旅する写真家」として活躍していたが、寿建設(森崎英五朗社長)に依頼された道路維持管理工事現場の撮影をきっかけに建設業に関わるようになり、写真集「インフラメンテナンス」は国土交通省インフラメンテナンス大賞の優秀賞を受賞している。
講演では、自身の作品を紹介しながら構図などの意図や現場で働く人の魅力を解説した。全国の建設現場を撮影で回り、市民の見えないところで安全を支える建設業の底力を感じた一方で、「建設業が理解されていない」といった現場の声を多く聞き、写真を通して一般に建設業をPRしている。「建設業は魅力ある仕事、感謝される仕事。現場が大好きな写真家として撮り続け、伝えていきたい」と話した。


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