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2015.06.30
県建築士会青年の集い/本県代表に須賀川支部/東北大会で活動発表へ
県建築士会青年委員会は26日、福島市のホテル福島グリーンパレスで第32回青年の集いを開き、今年度東北ブロック大会地域実践活動発表への本県代表に、須賀川支部の「なまこ壁土蔵の修理工法の試験施工」を選んだ。今年度東北大会は、年明けにも本県で開かれる予定だ。
会員83人と来賓合わせて約100人が出席した。幕田宙晃委員長が「本県の復興は確実に進んでいる。その担い手はわれわれ青年と確信している。これからも大いに活躍してほしい」とあいさつ。来賓の佐藤祐一福島市都市政策部長と渡邉佳文県建築指導課主幹兼副課長が祝辞を寄せ、松隈仁吉県建築士会長が「青年が動く時に世の中が変わる。時代とともに設計に対する考え方も変わる。今何を成すべきかを考え、より良い生活を送ってほしい」と期待感を示した。
地域実践活動の発表は須賀川支部の佐藤友彦氏と猪苗代支部の高橋寛幸氏が行った。
須賀川支部の「なまこ壁土蔵の修理工法の試験施工」は、須賀川市中心部で多く見られる土蔵のなまこ壁が震災で被災し、漆喰の破損や赤瓦が脱落。未修復や取り壊しの恐れがあり、地域景観の特徴的要素が消失する懸念も生じるため、伝統工法以外の修理工法について調査・試験施工を実施したもの。
代用材を用いた工法は、景観上問題とならない可能性が見えた一方、蔵所有者への聞き取りで、修復するなら伝統工法が良いとの意見も出たため、伝統工法についても後世に技術伝承させる取り組みを行う必要があるとした。
猪苗代支部は「県迎賓館の現地調査」について発表した。国重要文化財で旧高松宮翁島別邸の同館を観光資源として位置付け、建築的側面から情報の発信と観光客の増加に貢献するため、現地調査を実施。平面図、南面と玄関の立面図、松・梅・竹の間の展開図を作成するとともに、資料を基にした歴史年表や人物相関図をまとめた。
調査資料は、ふくしまデスティネーションキャンペーンの一環として、6月に同館内に展示しており、パネル化して同館のほか天鏡閣への常設展示を働きかける考えを示した。
日本建築士会連合会情報・広報委員会情報部会長の大石佳知アーキ・キューブ社長の講演も行われ「BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の役割」をテーマに話した。
BIMはコンピューター上に作成した3次元による建物のデジタルモデル。モデルを作成することによって、平面図や展開図などに連動し、図面相互の不整合が無くなる大きな特徴がある。
同社では20年にBIMを導入しており、大石氏は事例を交えながら解説。「図面ではなく絵を見ながら施主と相談でき、自分の設計イメージをダイレクトに伝えられる」と説明し、国内でも普及し始めている現状などを紹介した。
遠藤一善第4代青年委員長が全体を通して講評。活動発表した2支部に対しては「何を伝えたいのかめりはりを付けて説明すべき」とアドバイスを送った。
会員83人と来賓合わせて約100人が出席した。幕田宙晃委員長が「本県の復興は確実に進んでいる。その担い手はわれわれ青年と確信している。これからも大いに活躍してほしい」とあいさつ。来賓の佐藤祐一福島市都市政策部長と渡邉佳文県建築指導課主幹兼副課長が祝辞を寄せ、松隈仁吉県建築士会長が「青年が動く時に世の中が変わる。時代とともに設計に対する考え方も変わる。今何を成すべきかを考え、より良い生活を送ってほしい」と期待感を示した。
地域実践活動の発表は須賀川支部の佐藤友彦氏と猪苗代支部の高橋寛幸氏が行った。
須賀川支部の「なまこ壁土蔵の修理工法の試験施工」は、須賀川市中心部で多く見られる土蔵のなまこ壁が震災で被災し、漆喰の破損や赤瓦が脱落。未修復や取り壊しの恐れがあり、地域景観の特徴的要素が消失する懸念も生じるため、伝統工法以外の修理工法について調査・試験施工を実施したもの。
代用材を用いた工法は、景観上問題とならない可能性が見えた一方、蔵所有者への聞き取りで、修復するなら伝統工法が良いとの意見も出たため、伝統工法についても後世に技術伝承させる取り組みを行う必要があるとした。
猪苗代支部は「県迎賓館の現地調査」について発表した。国重要文化財で旧高松宮翁島別邸の同館を観光資源として位置付け、建築的側面から情報の発信と観光客の増加に貢献するため、現地調査を実施。平面図、南面と玄関の立面図、松・梅・竹の間の展開図を作成するとともに、資料を基にした歴史年表や人物相関図をまとめた。
調査資料は、ふくしまデスティネーションキャンペーンの一環として、6月に同館内に展示しており、パネル化して同館のほか天鏡閣への常設展示を働きかける考えを示した。
日本建築士会連合会情報・広報委員会情報部会長の大石佳知アーキ・キューブ社長の講演も行われ「BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の役割」をテーマに話した。
BIMはコンピューター上に作成した3次元による建物のデジタルモデル。モデルを作成することによって、平面図や展開図などに連動し、図面相互の不整合が無くなる大きな特徴がある。
同社では20年にBIMを導入しており、大石氏は事例を交えながら解説。「図面ではなく絵を見ながら施主と相談でき、自分の設計イメージをダイレクトに伝えられる」と説明し、国内でも普及し始めている現状などを紹介した。
遠藤一善第4代青年委員長が全体を通して講評。活動発表した2支部に対しては「何を伝えたいのかめりはりを付けて説明すべき」とアドバイスを送った。
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