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2015.12.08

茅葺き屋根替で見学会/福島市民家園

福島市民家園での旧阿部家茅葺き屋根工事に伴い、市民見学会が5、6日開かれた。福島市教育委員会の主催。県歴史的建造物保全活用促進協議会、県耐震化・リフォーム等推進協議会の共催、県建築士会、県建築士事務所協会、県建築安全機構の後援。
震災で破損した垂木の修復に合わせて茅屋根の全面葺き替えが行われており、施工の星工務店と福島市教育委員会が説明に当たった。阿部家住宅の概略を説明後、平地に作られた茅葺のモデルで茅の置き方や縛り方、「雁木」という道具で屋根の形状に合わせて整え刈り込む一連の作業を実演。見学者もコツを教わりながら挑戦した。
阿部家は福島市大笹生安養寺地区に江戸時代中期(1700年代後半)に建築されたと推定される農家住宅・木造寄棟造で68・91平方㍍(22・8坪)。
昭和59年に移築され、62年には県重要文化財に指定された。屋根葺き替えは14年度に一度行っている。
今回使用した茅は、南会津町と宮城県産のもので、4㌧大型トラックで3~4台分。市ではこれまで全面葺き替えを行っていたが、今後は「差し茅」での対応も考えているという。
福島市では地元での茅場の確保、刈り取り、葺き手育成を行う茅葺保存事業に取り組んでおり、28年度も見学会等を開く予定。今月19日に「渡利水辺の楽校」で予定していた茅刈り体験は延期となったもよう。


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