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2016.06.28

石油資源開発/接舷桟橋工事本格化で見学会

石油資源開発が新地町の相馬港4号埠頭に建設している相馬LNG(液化天然ガス)基地では、貯蔵設備に加えて荷揚げ施設の建設が本格化し27日、外航船・内航船が接舷する桟橋設置工事の現地見学会が行われた。
震災で甚大な被害を受けた東北地方太平洋岸地域で、復興の起爆剤となる大規模民間プロジェクト。海外から輸入するLNGを相馬港の基地で受け入れ東北地域に輸送供給するほか、内航船で北海道などに移送、また現在供用している新潟~仙台間のパイプラインと相馬の基地までを新たなパイプラインで結び、供給安定性と緊急時のセキュリティー対応に優れたネットワークを構築する。
桟橋(バース)は14・3万㌧級の外航船用と5700㌧級の内航船用が各1カ所。港湾内の航路は国土交通省が水深14㍍に浚渫した。桟橋は鋼管杭を海底の支持基盤層まで打ち込み、あらかじめ工場で組み立てた上部のワーキングプラットホームを鋼管杭に被せるジャケット方式で設置する。
内航船用桟橋は26日、上部のプラットホームジャケットの設置を完了した。今回、設置工事が公開された外航船用のワーキングプラットホームは幅50㍍、奥行き35㍍、高さ14㍍で重量は約1000㌧。29年度中に完成させる。施工者は五洋・新日鉄エンジ特定JV。
相馬LNG基地は用地約20㌶に当面、国内最大級の23㌔㍑LNGタンク1基と球形1000㌧LPGタンク2基、気化設備、タンクローリー用の出荷設備5レーンなどを整備し30年3月の操業開始を目指す。
※外航船用のワーキングプラットホーム


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