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2016.09.08

種苗研究・生産施設が本格着工/相馬中核工業団地

本県沿岸漁業の復興を後押しする仮称・水産種苗研究・生産施設の建設工事安全祈願祭が6日、建設地の相馬中核工業団地東地区(相馬市光陽・新地町駒ヶ嶺地内)で行われ本格着工した。
震災・原発事故前、大熊町にあった水産種苗研究所と栽培漁業センターの復旧・再整備。早期の種苗放流再開に向けて放流用種苗の安定的確保を図る。研究施設では魚介類の種苗生産技術開発・改良や資源管理および環境保全に関する研究などを行う。生産施設ではヒラメ100万尾、アワビ100万個、アユ300万尾規模の生産機能を持たせる。30年4月開所予定。
建設する主な施設は、管理棟RC造3階建て延べ1086・65平方㍍、魚類棟W造971・6平方㍍、閉鎖循環式水槽実験棟RC造225平方㍍、ヒラメ・アユ稚魚飼育棟RC造2583平方㍍、ヒラメ親魚棟553・5平方㍍、アワビ飼育池コンクリート基礎2522平方㍍(7・4立方㍍水槽×80面)ほか。
自然海水は相馬港内から取水送水管L1730㍍で取水。温海水は相馬共同火力新地発電所から送水管1596㍍で取水する。設計は中部設計。
安全祈願祭には国、県の関係者と小野建設・フジタ特定JV、広栄電設、コハタら東工区の施工者ら約80人が出席した。内堀雅雄知事、仙黒祐二中部設計常務、小野貞人小野建設社長ら施工者がクワ入れを行い工事の無事を祈った。小野社長は「持てる技術と英知を駆使して高い品質で完成させたい」と述べた。
引き続き行われた起工式では内堀知事が「県は5年からつくり育てる漁業に取り組んできたが、震災で施設が全壊し相馬の地に再建することとなった。この春のアサリ・ホッキ漁再開、ヒラメの試験操業開始も決まった。本格的な漁業の再開に向けて取り組む」と述べた。


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