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2017.02.06

液状化対策など紹介/郡山市が地盤工学セミナー

郡山市は1日、市役所でまちづくりセミナーを開き、巨大地震による被害の特徴や対策などに理解を深めた。昨年2月に東日本大震災からの復興などを目的に連携協定を結んだ東京電機大学との共催。
連携事業の一環で、地震に強い社会インフラ整備に地盤工学の見地から必要な知識を共有するために行われたもので、市職員や市内の建設・土木事業者など140人が参加した。
セミナーに先立ち、品川萬里市長が「地下の構造を理解し、今後の実務に生かすことで地震に備えたい」とあいさつした。
地盤・地震工学の権威で、地震に関する多くの論文を発表している、同大学副学長の安田進理工学部教授が「地盤工学からまちづくりを考える~熊本地震を教訓に」をテーマに講演。熊本地震による益城町や東日本大震災による浦安市の液状化被害事例を紹介し、液状化のメカニズムを説明したほか、震災後に開発された液状化や地盤沈下の対策方法などを説明した。
また、郡山市の地質について「中心部は自然災害による被害が少ない安定した土地であるが、阿武隈川や阿武隈山地の近くはマサ土が多いので注意が必要だ」と警鐘を鳴らした。


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