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2019.01.30

技能継承めざし技術講習会/県建具・木工組合連合会

県建具・木工組合連合会(金澤良吉会長)は27日、矢祭町のカナザワ建具店作業所で、今年度建具家具技術講習会を開いた。
施工技術の向上と伝統技能の継承などを目的に、家具(電動工具施工法・中級)と建具(組子細工・中級)の2部構成で開き、県内各地から会員約20人が受講した。
午前に行われた家具の部のテーマは、家具のジョイントシステムの習得。ラメロ社(スイス)が開発した家具組立方式「P―システム」を使ったツールボックスの組立作業で、箱組立のための墨付けから同システムによるビスケット加工と本組み立てまで、講師を務めた輸入販売代理店テクノツールズの古澤伸久氏のアドバイスを受けながら、参加者は電動丸鋸を収納する道具箱を製作した。
午後の部では、全国技能士会連合会認定マイスターの遠藤清氏(郡山市・藤木工所)を講師に招き、手加工による真矩重ね卍組子の製作と行燈組立てに取り組んだ。卍組子部分の加工法が中心で、組子材にはヒノキとスプルスを使用。両刃鋸に胴寸鋸、平鉋、追入鑿(ノミ)などを使って冶具板(90×90×18㍉)製作からクデ(組手・部材)取り、日本の伝統的な組子「真矩重ね卍組子」の製作法などを学んだ。
講師を務めた遠藤氏は「若手が多く頼もしい。室内を美しく彩る日本の伝統的な匠の技を継承してほしい」と期待を示した。


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