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2019.06.03

復旧・復興事業が完成/いわき市四倉地区

いわき建設事務所と小名浜港湾建設事務所が進めてきたいわき市四倉地区の復旧・復興事業が完成し30日、現地で竣工式が行われ、関係者約90人が出席して防災力の高いまちづくりの完成を祝った。
いわき管内の沿岸部は、従来の海岸堤防のみによる津波対策から、海岸、河川堤防の嵩上げ、防災緑地、道路など複数の手法を組み合わせた「多重防御」による防災力の高いまちづくりを目指した整備が進められている。防災緑地は管内7地区で整備が進められ、久之浜地区(2019年度内完成予定)を除き、6地区で事業完了した。
四倉地区は東日本大震災の津波により、697世帯が浸水するなどの被害を受け、11~18年度に離岸堤整備や、防波堤嵩上げ、防災緑地整備、県道豊間四倉線道路改良などを実施した。総事業費は約191億円。
式では鈴木良治県土木部技監が「多重防御による防災力の向上と、まちづくりを併せて復旧・復興を進めてきた。事業の完成が安全・安心だけでなく地域のまちづくりにも寄与してほしい」と式辞を述べた。渡辺仁いわき市副市長、小林昭一県議会土木委員長、板屋英治福島復興局次長、田中郁也水産庁水産施設災害対策室長、菅沼真澄東北地方整備局磐城国道事務所長が祝辞を述べた。
吉田裕司小名浜港湾建設事務所長が工事経過を報告した。県、市、四倉地区3団体が互いに防災緑地づくり協定を結んだ。鈴木技監らがテープカット、くす玉を開披して事業の完成を喜んだ。


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