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2012.10.25

未曾有の災害に新技術で対応/世界が驚く復興めざせ-テーマにEE東北2012開催

「世界が驚く復興目指せ 新技術が築く未来の東北」をテーマに24日から2日間、仙台市の夢メッセみやぎ展示場を会場に「EE東北2012」が開催された。昨年は東日本大震災発生で中止となり2年ぶりの開催。会場には復旧、復興を強力に推進する技術分野など前回の2倍の295社、661技術が「復旧・復興」「建設段階」「維持管理」「点検・モニタリング」「建設副産物・リサイクル」「防災・安全」の各分野でプレゼンテーションした。
オープニングセレモニーで徳山日出男東北地方整備局長は「未曾有の災害に対応するための仕組みが東北から生まれている、復興にはなにより新技術が必要」と述べ、安藤淳国土交通省総合政策局公共事業企画調整課長は「社会資本の広域的整備、ハード、ソフトを組み合わせ一日も早い復興と発展に取り組む」考えを示し、テープカットした。
展示技術は復旧・復興169技術、建設段階153技術、維持管理131技術、点検・モニタリング24技術、建設副産物・リサイクル29技術、防災・安全等12技術、その他共通35技術。
復旧・復興関連では、大林組が「復興まちづくりに貢献できる技術」として早期復興に向けた大型重機導入と最先端ICT技術、地盤液状化対策、竹中工務店は大断面耐火集成材「燃エンウッド」を活用した大規模耐火木造建築、ハザマは解体コンクリートを再利用するセメントベントナイト複合固化体工法、ゼオライトスラリーによる放射線土壌除染技術を紹介した。
前田建設工業は地盤液状化対策、人工ゼオライトブロック活用による除染エリアの広域水処理、若築建設は潜水士位置監視機能搭載ブロック据付施工管理システム、熊谷組はシールド工法土砂再利用工法エコフィーダ、鹿島は宮城県内4ブロックをJVで対応した災害廃棄物処理、鴻池組はGeo―KONG工法、砕石ドレーン工法による液状化防止工法を展示。
鉄建建設は窓を遮らないレンズ型制震ダンパーなど棒による簡易判定法、超音波によるコンクリート健全度調査観察システム、復旧復興を支援する免震・耐震技術、災害廃棄物処理技術、除染技術が関心を集め、キャタピラー東北はCATの情報化施工、燃費低減型エンジン、油圧システム搭載油圧ショベル、寿建設はトンネル漏水対策「点導水工法」を解説した。
屋外展示場では、日綜産業がNETIS登録の法面2号ユニバーサルユニット自在階段、セフトパラペッター、法面8号機械構台システム足場を実物展示。旭洋設備工業は送電線仮設道路などで活躍するプラロード工法、地下貯水システムクロスウェーブ工法、協三工業は環境対応型湿式サンドブラスト装置、エマキは連続画像と河川・道路管理情報システム、古河産機システムズは放射性飛灰セメント固化装置、コマツ、日立建機日本は新世代建機ハイブリッド油圧ショベルを展示した。


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