福島建設工業新聞社

第37回地球環境とエネルギーの調和展{ENEX2013}が先月30日から1日まで東京ビッグサイトで開かれ、福島市の佐藤工業(加藤眞司社長)がマイクロ発電システム・発電機を出展し注目を集めた。
ENEX2013は工場、ビル、住宅の省エネルギー製品専門技術の展示会で約100社が出展した。本県からは県再生可能エネルギー関連産業推進研究会と研究会会員企業6社が出展した。
佐藤工業は20年に社内に新技術検討会を設置し建設業のノウハウを生かした技術として材料に建築・土木資材を活用するマイクロ風力・水力発電システムを考案し、実証実験を行っている。マイクロ風力では導風翼端板付カバーを設置し出力向上を図る特許を取得。マイクロ水力発電では水頭差を利用した発電量増強で実用新案登録を行った。
同社では、「県内にはマイクロ発電の設置適地が数多く存在するため、建設資材を使って建設就業者が発電システムを製作・設置することで雇用の維持に役立てたい」とさらなる技術開発に取り組む構え。水素を燃料とするマイクロ発電機の可能性についても研究を進めている。

佐藤工業のブース