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2013.02.14

復興支援道路/相馬西道路6㌔起工/事業化から1年3カ月で

東日本大震災の復興支援道路「相馬福島道路」のうち23年11月に新規事業化された相馬~相馬西間(相馬西道路)の起工式が9日、相馬市山上字間ノ次郎地内で行われ、関係者が早期開通による復興加速を誓った。
起工式には鶴保庸介国土交通副大臣、佐藤知事、亀岡偉民復興大臣政務官、徳山日出男東北地方整備局長、地元の立谷秀清相馬市長ら関係者が出席。鶴保副大臣は「復興道路として事業化が決定した区間で初の起工。全国のモデルケースとなる。国土の脆弱さ、インフラの老朽化が問われる中で、命の道路としての価値、費用対効果の考え方を見直す時期に来ている。早期に整備を進め地域復興に貢献したい」とあいさつ。佐藤知事は「道づくりに全力で取り組み、県民が希望を持てるようしてほしい」と述べた。
立谷市長は「3次救急医療を福島市に頼る当地方にとって重要な道路。震災に負けない立派な道路にしてほしい」とあいさつ。亀岡政務官らが祝辞を寄せた。小澤康彦東北地整磐城国道事務所長が事業概要を説明、鶴保副大臣、佐藤知事ら12人がクワ入れを行った。
起工した区間は仮称・相馬西IC~常磐自動車道相馬ICまでの6㌔で、国道115号線の南側を回り込む形で接続する。区間には西から円渕トンネル(963㍍)、横川高架橋(432㍍)、塩手山トンネル(1801㍍)、今田高架橋(785㍍)、荒屋舗橋(178㍍)などの構造物が計画されている。地元地権者らの協力で事業化から1年3カ月という短期間で工事に着手することとなった。工事で発生する土砂は沿岸の災害復旧工事などで利用される。
起工式の前に被災高齢者住宅・相馬井戸端長屋や相馬港の復旧工事を視察した鶴保副大臣は「関係者の努力で震災から2年足らずでよくぞここまで進んだと思う」と感想を語った。
関係者によるクワ入れ


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