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2013.03.13

世界から注目される研究をリード/産総研・再生可能エネルギーシンポに300人

独立行政法人産業技術総合研究所(野間口有理事長)は12日、郡山市の郡山ユラックス熱海で再生可能エネルギーシンポジウムを開き、26年4月の開所に向けて整備が進められる福島再生可能エネルギー研究開発拠点が社会や地域に果たす役割などを説明した。県、郡山市が共催。東北経済産業局の後援。
シンポジウムには満員となる約300人が参加。野間口理事長が「多くの来場は喜ばしいとともに期待の大きさに身の引き締まる思い。建設中の新拠点では次世代太陽光発電や風力発電の高度化など、世界から注目される研究をリードしていく。研究を通じて県への産業集積と復興への貢献を果たしていきたい」とあいさつ。熊本俊博県中地方振興局長があいさつしたほか、原正夫郡山市長が「産業再生は都市の魅力・活力を取り戻すことに不可欠。産総研の進出に伴う関連企業の立地など、市発展への寄与に期待したい」と述べた。赤羽一嘉経済産業副大臣が祝辞を述べた。
基調講演等として①再生可能エネルギーの現状と課題(経済産業省資源エネルギー庁)②日本大学工学部における再生可能エネルギー研究と福島新拠点への期待(柿崎隆夫日大工学部教授)③産総研と福島新拠点の概要(産総研)④文部科学省・革新的エネルギー研究開発拠点形成事業―福島からナノワイヤー太陽電池を世界に発信(小長井誠東京工業大学大学院教授)⑤産総研の進めるオープンイノベーション(産総研)―などが発表された。
新拠点は、政府の「東日本大震災からの復興の基本方針」を受け、郡山市西部第2工業団地に再生可能エネルギーに関する世界に開かれた研究開発を推進する施設として延べ1万1500㎡の研究棟のほか約2万6700㎡の屋外実験場などを整備する。研究棟の施工は大林組が担当しており、1月の着工以降、現在は基礎工事などが進んでいる。


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