トピックス

2013.06.18

喜多方・飯豊町が直結 林道超えた効果期待 飯豊桧枝岐線・一の木線

喜多方市と飯豊町を結ぶ林道飯豊桧枝岐線・一の木線が全線開通し15日、山形県側の飯豊トンネル先広場で開通記念式典が行われた。
標高最高点828mの森林地帯には多様な猛禽類が繁殖しているため、花火などの音は出さずに式が進行。佐藤知事、吉村美栄子山形県知事、山口信也喜多方市長、後藤幸七飯豊町長、建設工事安全協議会代表幹事の樫内秀司樫内建設工業社長ら22人がテープカット、くす玉開披を行い、県境をつなぐ、全国でも希少な林道開通を祝った。
開通式の前には交通安全祈願祭を行い、佐藤知事、小熊慎司衆議院議員ら18人が玉ぐしをささげた。主催者を代表し山口信也喜多方市長があいさつした。
24年の降雪前までに最終工事となった福島県側の5・7㎞が完成。山形県飯豊町側の8・1㎞と合わせた13・8㎞が開通した。山形側は昭和53年に着工し、35年の歳月をかけ全線が開通した。県境には延長878・1mの飯豊トンネルがあり、橋梁は小白布大橋など12橋。事業費は約105億円。
旧森林開発公団が全国で7地域の大規模林業圏路線として着工。その後、旧緑資源機構などに事業が引き継がれ、21年には県に事業が移管。山のみち地域づくり交付金で福島県側の橋梁を含む400m、トンネルの照明工事などが行われた。
当初の事業目的となった森林整備に加え、災害時のライフライン、沿線に点在する観光資源活用による交流人口拡大などが期待される。
喜多方市と飯豊町が道路でつながり、両自治体は開通式当日、災害時相互応援協定を結んだ。


ニュース一覧

トピックス

ニュース一覧