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2014.03.11

がんばろう東北/東北建設業協会連合会など業界5団体から500人が出席

東北建設業協会連合会など業界5団体は10日、仙台市の仙台国際ホテルで「がんばろう東北!東日本大震災の教訓を生かそう~東北からのメッセージ」を開いた。建設産業の総力を結集して復興のためまい進すると宣言し、参加者全員で「がんばろう東北、がんばろう日本、がんばろう建設業」とシュプレヒコールを上げた。
東北6県から約500人が出席。本県からも県建設業協会を中心に約50人が参加した。物故者に黙とうした後、佐藤博俊東北建設業協会連合会長があいさつで「震災から4年目の節目に当たり、地域の建設産業が地域に精通した技術集団として心を一つにし、東北の復興のためまい進する決意を表すため一堂に会した。世界が注目する中、日本中の建設産業の総力を結集し、一日も早い復興を成し遂げる」と決意を示した。
来賓出席した東北地方整備局の安藤淳副局長は、復旧事業の進捗状況と直近の施工確保対策を説明した上で「直轄・補助事業とも26年度がピークで、大事な年になる。目に見える形で復興が実感できるよう支援してほしい」と述べた。
世界初で路面下空洞探査システムを実用化したジオ・サーチの冨田洋社長が「東日本大震災の教訓を生かしたスケルカ技術~貢献する気持ちは人間の本能」と題して講演した。
冨田氏は、東日本大震災後の緊急調査で判明した仙台市の路面下空洞個所数について「平常時の10倍以上、過去の地震災害時の6倍以上」と説明。「震度5超では砂が変状して空洞が多発する」との特徴を明らかにした。地雷探査の経験から実用化した地中・構造物内部を高速・高解像度で透ける化する「スケルカ」は、震災の緊急調査を経て進化させ、結果報告の短縮を図ったとした。
「点検は内科医。外科医は地元建設業」と述べ、目に見えない路面下の総点検による脆弱性評価と強靭化へ向けて共働を呼びかけた。


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